まずは単語

河野塾では、多くの生徒さんに対して、初回の授業で単語の覚え方を指導します。その理由は「単語を覚えなければ話にならない」からです。

例えば、「私は英文を読むのが遅くて…」という悩みをよく聞きますが、その原因は単語力不足である可能性があります。単語を知らなければその部分の意味が分からないので、一瞬立ち止まり考えることになります。その後、その部分は飛ばして進むにしても、そのような一瞬の停滞が重なれば全体として読解スピードが落ちますし、分からない部分が積み重なると全体の意味も分かりにくくなるので、さらに考える時間も増えてしまいます。読むのが遅い人は、読み方に問題があるのではなくて、単純に単語が足りないだけではないかと疑う必要があるのです。

これは文法などの参考書に取り組む場合も同様です。例えば文法問題を解く際も、知らない単語がいくつかあれば解答に支障が出ますし、解説の理解すら妨げる場面もあるかもしれません。その度に辞書を引けば、その時間が取られます。このように、単語力不足は、英語学習全体のスピードを阻害するのです。

その他、よく言われることですが、知らない単語は聞いても意味が分かりませんし、ライティングやスピーキングでも限られた単語しか使えないことになります。

つまり単語は英語力、また英語学習の根幹となる基礎的な要素であり、それがなければ学習自体が進まないと言えます。

だからこそ当塾では、元々相当の単語力がある方を除いては、まずは単語力の強化から取り組んでいただいているのです。

投稿者:

河野太一

「TOEFL(R)テスト・IELTS・GMAT・GRE対策」を指導する河野塾塾長。早稲田大学政治経済学部中退。Seattle Central Community College卒業。テンプル大学ジャパンキャンパス卒業(心理学専攻)。テンプル大学ジャパンキャンパス大学院卒業(英語教授法専攻)。TOEIC講座・大学受験予備校での指導を経て、大手留学準備校にて教務主任を務めたのち、独立。主な資格は、TOEFL iBT 116点・IELTS 8点・TOEIC 990点(満点)・TOEIC Speaking and Writing Tests 各200点(満点)・英検1級など。