速報:中3で英検一級合格!

受講生のT君が英検一級に合格しました!

T君は中学三年生。すでに一次試験に合格していましたが、二次試験の発音の点数が悪く不合格となったため、当塾で発音をみっちり学習しました。二度目の二次試験では発音の点数が大幅アップして、見事合格です!

データを調べると中学生の英検一級合格者は一定程度いるようですが(中には小学生もいますね…)、T君のように特段の海外経験もなく、幼いころから英語学校に通ったわけでもなく、自分で興味を持って自己学習してきた例というのは極めて少ないだろうと想像します。

実際、彼は非常に学習能力が高く、授業で扱ったことを次の授業までにほぼほぼマスターしていました。音声把握力も高く、むしろ初回の試験で発音の点数がそこまで低かったのが不思議なぐらいでしたが、発音を学んだ経験はゼロだったようなので、さすがに致し方なかったというところでしょう。

この若さでこの英語力を身に付けたわけですから、今後大学受験などで有利になるのはもちろんのこと、それに留まらずぜひ海外に羽ばたいてほしいと思います。T君、改めておめでとう!

単語集のやり方(3) ~完璧主義を避けよ~

単語集をやる際の目標設定として、多くの人が間違えるのは、「単語を永遠に覚えている」ことを目標としてしまうことです。

私は授業内で『4000』のやり方を手取り足取り丁寧に、明確に指導しているつもりですが、それでも間違えたやり方をしてしまう人が出てきます。その間違い方で一番多いのが、「単語の意味を言えても(チェックボックスに鉛筆で入れた)印を消さない」です。

「単語の意味を言えたら印を消して」と指示しているのに、なぜ消さないのか?それは「永遠に覚えているという自信がない」からです。つまり「今日はたまたま意味が言えたけど、明日も覚えていられるだろうか?一週間後は?一年後は?」と考えてしまうのです。そして「そこまで覚えている自信はないから、もう少し記憶が強くなるまで残しておこう」と考えます。その裏には、「せっかく英単語集をやる以上、しっかりやらなければならない」という思い込みがあります。「しっかり」というのは、究極的に言えば「永遠に英単語を覚えている状態」ということになるでしょう。意識的であれ無意識的であれ、単語集を用いた学習にこのようなイメージを持っている人は非常に多くいます。

それに対し、私は「ちょっとぐらいあやふやでも、記憶が長続きする自信がなくても、そのとき意味を言えたら印を消してください」と指示しています。なぜなら、印を消すのをためらっていると、印がいつまでも消えず、学習が停滞するからです。つまり英単語を完璧に覚えることよりも、スピード感を優先するのです。学習にはある程度のスピード感がないと停滞感が出て、気持ち良さを感じられません。そうなるとすぐに挫折してしまいます。世の中には、英単語に限らず、完璧主義に陥ったために何かに挫折してしまった人は多いはず。それでは本末転倒ではないでしょうか。

完璧主義を避けるべきもう一つの理由は、「永遠に覚えていられるかどうかを判断する方法がないから」です。英単語をいつまで覚えていられるかは、学習時点では判断できません。永遠はおろか、1年後に覚えていられるかどうかも分からないでしょう。それでは、いつ印を消せばいいのかに関する明確な基準がないことになります。基準がないから、1単語1単語につき自分の感覚で判断せざるを得なくなります。この判断に1秒~数秒の時間がかかる。判断するためのエネルギーもいる。明確な基準がないから判断がぶれ、いつも「これでいいのかな」と思いながら進めることになる。こうしたことにだんだん疲れてきてしまい、やはり挫折へとつながっていきます。

このように言うと「それでは記憶がいい加減な単語が出てくる。それらの単語は忘れてしまう。そうなったらどうするのか?」という疑問が湧いてくるでしょう。

今後の投稿でこの質問にお答えしますが、その前に「そもそも単語学習に対するイメージが違うのではないか?」というお話をします。

合格速報

受講生の中島さんがMITのSDM(System Design and Management)プログラムに合格しました!

TOEFLは103点まで伸ばし、GREは苦戦しましたが、見事合格となりました。中島さんはほかにも数校合格しています。

中島さんの課題は何といっても読解力だったので、多くの時間をそこに割きました。伸び悩んだ時期もありましたが、本人の努力でだいぶ克服しての合格。留学中の学業にも必ず生きるものと思います(もしこれをやっていなくて合格してしまっていたら大変だったでしょう)。

中島さん、おめでとうございます!努力が報われて本当に良かったと思います!