授業で忙しくしている間に「速報」でもなくなってしまいましたが、昨年末受講生のHさんがGMATで710点(V38, Q49, IR6, AWA5.0)を獲得しました!!
Hさんについては、TOEFLで100点を超えた際にFBで速報しましたが、GMATでも結果が出ました。Hさんは主に当塾で学習、特にGMATに関しては当塾のみで学習して結果を出しましたので、私としても喜びはひとしおです。
とはいえ、ここまでの道のりは平坦ではありませんでした。TOEFLは受ける度に伸び、下がったり停滞することは一度もありませんでしたが、GMATは苦しい時期もありました。Mathは安定して49点以上を取れていましたが、Verbalは21→19→23→38と推移しました。最初にお試しで受けたオンライン試験の段階では学習量の不足もありましたが、会場受験となって以降は直前のPrepで38とか42とかを出していただけに本人としてはショックだったでしょうし、私としても授業内で手ごたえを感じていたので「なぜ本番でこれほどまでに点数が下がるのか」と考え込みました。
ただ本人としては「こんなもんだろう」という部分もあったようです。大学受験時代から本番に弱いとのことで、GMATの本番で点数がある程度落ち込むことも想定しており、つらい気持ちはあったものの、それほど落ち込まずに学習を続けたとのことです。
また、38点を取った4回目(オンラインを除くと3回目)の受験では、AWAやMathを先に行い、Verbalを最後にしたそうです。通常は頭が疲れる前にとVerbalを先に持ってくる人が多いと思いますが、その逆を敢えてやった、と。その理由は「頭がある程度疲れている方が自分は緊張しないで済む」と考えたからとのことです。自分を冷静に分析したうえで、緊張する自分の癖を無理に抑え込もうとせず、常識にも逆らって自分に最適な方法を選択した点、素晴らしいと思いました。
ただそうはいっても、あまり疲れすぎるのは良くないとも考え、IRの長めの問題はランダムクリック、AWAはテンプレを暗記し労力をあまり使わず解答するなどの工夫もしたとのこと。また彼は数学が元々得意で、それほど労力を使わずにMathが解ける自信もあった。数学が苦手な人はMathで労力を使いすぎる可能性もあるので、この順番はおすすめできないかも、とのことでした。自分の得手不得手を考えて、とにかく自分に合った戦略を練ることが大事、ということだと思います。
またこれまでの学習を振り返って思うところを尋ねたところ、「河野塾で発音を一番先に学んだのが一番良かった」との回答をいただきました。海外経験がなく、いわゆる「純ドメ」のHさんは、リスニングやスピーキングには自信がなかった、と。スピーキングはどうせやっても大して上がらないだろうから重視はしていなかったが、リスニングはどのように学習すべきか想像もつかない状態だったが、河野塾で発音から鍛えたことで順調に伸びた。それが早期のTOEFL100点越えにつながり、その後のGMAT学習や出願対策がスムーズにできた、とのことでした。
私は多くのケースでまず発音を教授しますが、その理由はまさにこのような理想的な流れに持っていくことですので、私としては我が意を得た思いですし、実際に結果が出たので報われた思いもあり、大変嬉しく思います。
Hさん、改めておめでとうございます!あまり表情や態度には出なかったものの、GMATが伸び悩んだ時はつらい思いをされているのを私も感じ取っていました。それでも努力を続けた最終的にこのような結果につながり、本当に良かったですし、最大限の敬意を表したいと思います。出願もそろそろ終わりに近づいていると思いますが、もうひと頑張りしていただいて、最良の結果が出ることを望んでおります!