点数速報とご本人手記

受講生のTさんがGREで328点(V159, Q169)を達成しました!

9月初旬の1回目の受験では314点(V147, Q167)。そこから3週間で大幅な点数アップとなりました。わずか2回の受験で目標点を超え、受験終了です。

ご本人にお話を伺いましたので、以下に掲載します。これは私が聞き取った内容をまとめたものであり、文責は全て私にあります。


Verbalセクションは12点の大幅アップとなりましたが、何といってもRCが「読めた」ことが大きかったと思います。1回目の受験では、心理的に焦ってしまったためか、RCの理解度が体感40%でした。しかも時間がかかってしまい、穴埋め系の問題(TC/SE)はランダムクリックしたものが多かったんです。だから1stセクションの正解率が低く、2ndセクションでEasyモードになってしまい、全体の点数を押し下げたと思います。

ところが今回はRCが読めました。簡単な文章はほぼ100%、難しいものも80%は読めた感覚です。また、比較的簡単な穴埋め問題→RC→難しめの穴埋め問題、という順番でいったのですが、RCが読め、かつ時間があまりかからなかった結果、穴埋めの難問にもしっかり取り組む時間的余裕ができました。結局RCができたことが全体の点数を左右したといえます。

ただ、今回何かを特別に意識したかといえばそんなことはなく、河野塾で教わった通りのやり方を貫きました。パッセージ冒頭ではいったん時間を気にせず、理解重視で取り組み、理解できている感覚をつかんだらスピードを上げるというやり方です。第1センテンスが頭に入ってこない場合は二度三度読むようにしたのも教わった通りです。また、文法構造など、考えるべきことをしっかり考えたことにより、多少不明な単語があっても文意を取ることができたと思います。

とはいえ、分からない単語にぶつかること自体、だいぶ少なくなりました。7~9月の間にだいぶ単語もやりましたので。やった教材は『完全攻略!TOEFLⓇ英単語4000』、Magooshの「GRE Vocabulary Flashcards」というアプリ、ManhattanのFlashcardsの3つ。『4000』はもちろん、アプリとフラッシュカードも『4000』の中に書かれていた「初めからキチンと覚えこもうとせず、ひたすら繰り返す」というやり方で行いました。

直前はむしろMathを重点的にやりました。Verbalの点数がこれほど上がると思っていなかったので、Mathは170点を目指そうと考えたからです。

Verbalについては、授業中の河野先生の解説をノートに取っていたので、そのノートを見返しながら、学習済みのパッセージを読み直しました。ただし設問のほうの見直しはそれほどやらず、本文の読解に集中しました。

さらに、Magooshの模試を利用し、タイムプレッシャーの下で問題解答する練習を行いました。また、Magooshで個別の問題を解く際も、設問数に応じて自分で制限時間を設定して(例えば4問のRCであれば4×2 = 8分)、タイマーをかけて解きました。ただしタイムプレッシャー下でも本文の読解には時間をかけてよいとし、設問はポンポンとリズムよく解くよう心掛けました。それでも本文さえ読めてしまえば、結果的に時間も間に合うものだと実感しました。また、自分には直感的に正解だと思ったものを敢えて選ばないようにしてしまう癖があったので、その癖を修正し、素直に解答を選ぶように努めました。

その過程で改めて思ったのは、日頃の学習からタイムプレッシャーをかけて解くと変な癖がつくということです。先生のおっしゃる通り普段は時間を度外視して読解力の向上に努めるのがよいと思いました。一方で、最後はやはり時間内に問題を解かなければならないわけですから、直前期にはタイムプレッシャーをかけた練習が必須だとも考えました。

今回の点数は河野先生のご指導なくしては達成できなかったと思いますし、トップスクールも視野に入ってきたようで、とても嬉しく思っています。河野塾での学習を通じて、今、人生で最高に英文を読む力が上がっています。留学中のリーディング課題も何とかなるのではないかと思えてきました。ありがとうございました。


私のほうで補足すれば、文法知識・構文解析力を強化すべく、私の執筆した『スッキリ英文法』と大学受験用文法問題集2冊、さらには『英文解体新書』にも取り組んでもらいました。また英文暗唱も指示してやってもらっています。

Tさんの場合も、ご多分に漏れず、最初に授業で扱ったパッセージの読解はボロボロ(失礼ながら!)でした。しかしその後真剣に学習に取り組んでいただいた結果、これもあるあるですが、ある時期から突然読解の「解像度」(と河野塾では呼んでいます。ほかに「読め具合」など)が上がりました。パッセージの要約などが完璧にできていました。したがって、点数が上がるのは時間の問題だろうと見てはいました。

残念ながら1回目の受験ではその力が十分に発揮されませんでしたが、おそらく心理面が大きかったと思います。そもそも「読める」ようになってから、それが点数に反映されるまでにはタイムラグがあるのが普通です。ご本人も「それでも自分は読めるようになっている」という感覚があったらしく、2回目の受験でアプローチを変えなかったのが良かったですね。

Tさん、改めましておめでとうございます!最初の状態から比較的短期間でこれだけの点数アップを実現されたのは、日ごろの着実な努力と、「自分にとって今必要なアプローチ」を的確に判断して実行する能力の賜物と敬服しております!出願準備も頑張ってください!

投稿者:

河野太一

「TOEFL(R)テスト・IELTS・GMAT・GRE対策」を指導する河野塾塾長。早稲田大学政治経済学部中退。Seattle Central Community College卒業。テンプル大学ジャパンキャンパス卒業(心理学専攻)。テンプル大学ジャパンキャンパス大学院卒業(英語教授法専攻)。TOEIC講座・大学受験予備校での指導を経て、大手留学準備校にて教務主任を務めたのち、独立。主な資格は、TOEFL iBT 116点・IELTS 8点・TOEIC 990点(満点)・TOEIC Speaking and Writing Tests 各200点(満点)・英検1級など。