合格速報 & 河野塾体験記

以前当ブログでご紹介した伊藤さんが、ミシガン大学のRoss School of Businessに合格しました!

他にインタビューを受けた2校にも合格し、3戦全勝となりました。

伊藤さんは、2024年の2月から受講開始されましたので、丸1年かかったことになります。このたび、伊藤さんがこの1年間の体験記を寄せてくださいましたので、以下にご紹介します。

私としては「生徒さんがこんなに短期で点数向上しました!」という報告をしたいのですが(笑)、生徒さんによってはそれなりの時間がかかるのも事実です。元々の英語力がさほど高くない状態(※)からスタートするのであれば、むしろ1年程度はかかることを覚悟し、腰を据えてじっくり取り組むのが、結局は最も着実な方法であると考えます。逆に「コスパ」だの「タイパ」だの言いながら表面的でつまみ食い的な学習をすると、肝心の英語力が伸びない。したがって結果も出ず、却って時間がかかってしまう。

その点、伊藤さんはご自分の現在地を冷静に見つめ、覚悟を決め、腰を据えて取り組みました。点数が伸び悩んだり、仕事や家庭との両立に苦労するなど、決して平坦な道のりではありませんでしたが、それだけに、これから留学に向けた学習を開始したいという方には大いに参考になるでしょう。伊藤さん、お忙しい中、誠にありがとうございました!

(※)伊藤さんは来塾時のTOEICが880点。十分に高いではないか!と思われるかもしれませんが、これが決して高くないのです。TOEICに関しては、「問題演習とテストテクニック」で高得点に達したとおっしゃる方も多く、800点超を持っていても、英語力そのものにはあらゆる面で不足があるのが通例です。最近とみにその傾向が強まっていると私個人は感じており、もはやTOEIC800点台は単純に「英語力不足」と判断しています。


こんにちは、伊藤と申します。河野塾での学習を経て、このたびUniversity of Michigan, Ross School of Businessにおいて、2025年IntakeのMBAプログラムに合格することができました。以下が受験結果です。

University of Michigan: Ross School of Business     進学
Carnegie Mellon University: Tepper School of Business 合格
Georgia Tech: Scheller College of Business       合格
ESADE Business School         Interview招待→辞退

とあるカウンセラーから「英語については河野先生に相談してみては?」と助言を受け、その日のうちにコンタクトを取り、面談を受け、授業を開始したことを今でも鮮明に覚えています。その決断は、MBA受験プロセス全体を通して最良のものであったと断言できます。

IELTSからGMAT、Interview対策など、留学準備まで全てのプロセスにおいて河野先生のお力を借りました。仕事、家庭の関係でどうしても受験一辺倒にはなりませんでしたが、個別指導ならではのきめの細かい指導により、予習復習において無駄な時間が一切なく、効率的に学習できました。

河野先生のブログに掲載されている過去の合格体験記には、英語力が低い状態から通年で利用された方の体験記が少ないと感じましたので、1年間河野先生のもとで学習を続けた体験記を寄稿したいと思い、筆を取りました。

受験をされる方の参考になることを願っております。

学習経過

2023年7月 社費応募

2023年10月 社費選考合格

この時点で英語には4年間触れておらず。4年前はTOEIC880点でした。

2023年11月~2024年1月

単語帳・別の予備校・外国人の個別指導(スピーキング対策)を中心に、IELTS対策を開始。また、オンライン英会話(レアジョブ)を毎日続けました(3月頃に終了)。

12月にIELTS初受験。OA5.5点。1月にも2度目の受験をしましたが、やはりOA5.5点でした。

この留学準備の時期を逃したら、英語を集中的に学習する機会はもう一生訪れないだろうと思っていたので、テストの点数を取ることももちろんですが、これを機に英語力を上げたいという気持ちのほうが強くありました。しかしそれが実現出来ている気がせず、とりあえず手を付けたこと以外にどう勉強したら良いのか、方針が全く見えませんでした。

2024年2~4月 

河野塾の個別面談を受けました。「IELTS対策だけでなく、英語力を上げたい」とお話したところ、「IELTS/GMATはもちろん、留学、その後の仕事などにも活かせるように指導します」と力強いお言葉を頂き、入塾を決意しました。

IELTSの問題演習から始まると思いきや、まさかの発音からでした(笑)。発音の学習は中学1年生以来で、たしかに理解は中途半端でした。河野塾では発音の全体像を短期間で学ぶことができ、良かったです。また、弱形などについては全く意識していなかったので、その後のリスニングに大きな影響を与えました。

同時に、河野先生の単語帳で英単語暗記をスタートしました。単語帳は5冊程買いましたが、最後まで出来たのはこの単語帳だけでした(笑)。昼・夕方などのスキマ時間でひたすら進めていきました。先生には、学習を継続するための工夫や考え方などもご指導頂きました。

発音の知識面をひと通り終えたあと、音読やリピーティングなどの練習に移行。ネイティブの音声の再生速度を落としてリピーティングするなど、これまでやったことのない練習方法が新鮮でした。音声変化なども意識しながらじっくり練習し、体に染み込ませました。

2月中旬からは文法の講義も始まりました。それが終わり、3月からは大学受験用の文法問題集を開始。合計3冊行いました。そして英文解釈(構文解析)の練習へ。私は大学入試も感覚でゴリ押ししており、TOEIC対策もリスニング偏重で行っていたことから、構文解析の概念が本当に無く(笑)、イチから鍛え直してもらいました。

さらに4月からはイギリス英語の発音も学びました。「アメリカ英語をいったんしっかりやったあと、それとの差を中心にイギリス英語をやっていく」とのことでした。

ここまでの学習プロセスおよびプランニングは、今後の英語学習に向けた基礎力養成に不可欠だなと感じる一方、果たして受験生がこれを一人で行うことは可能なのだろうか?とも思いました。学習コーチの存在の大きさを実感しました。

この間、IELTSは受験せず。

5~7月

リーディングの読み方を知るにはIELTSのパッセージよりも適しているとのことで、TOEFLのリーディング問題、さらにはGMATのRC問題を用いて、読解の訓練が始まりました。授業中にパッセージを読み、段落ごとに要約するという練習方法で、その中で「どこに目を付けて何を考えながら読むか」を教えていただきました。要約も、最初は戸惑いましたが、徐々にできるようになっていきました。

7月に3度目のIELTS受験。OAは初の6.0点。R/L/Wで最高点を更新。上昇幅は小さいですが、今の学習を続けていれば伸びるという感覚があり、焦りはありませんでした。

8~9月

8月にIELTS受験。OA6.5点で、最高点更新。さらに少し上がったことでホッとしました。

授業では、IELTSリスニング対策としてリピーティングが始まりました。リピーティングも私は初めてでしたが、個別指導でしか成し得ない最高のトレーニングだと感じました。私は積み重ねタイプのトレーニングが好きなので、授業に加えて、自分でもほぼ毎日リピーティング演習を行いました。気分転換に映画『タイタニック』を見た時に、かなりの量の英語が聞き取れるようになって、感動して涙したのを覚えています(笑)。

また同時期、IELTSライティングも開始。授業内での添削を行っていただき、その後模範解答を暗唱するということを行いました。

教材以外で英語に触れる量を増やすため、先生おすすめの小説も読み始めました。

GMAT対策としてはCRを開始。一問ずつ解きながら、問題文の読解のコツから選択肢の見極め方まで、ご指導頂きました。ただ、CRについては直前期まで中々コツが掴めず、最後まで苦労しましたが、粘り強く対応頂きました。

9月後半には授業でIELTSスピーキング対策も開始しました。

9月にもIELTSを受けるも、OA6.5で変わらず、焦りが生じてきました。やや伸び悩みも感じていましたが、GMATの演習を続けていけば英語力が上がり、結果としてIELTSの状況も改善するだろうと考えていました。

10月

GMAT初回受験を11月に定め、QuantitativeなどVerbal以外の科目の学習をスタート。元々理系なので、数学系は後回しにしていました。

10月のIELTS受験ではOAが6.0に低下してしまいました。

11月

GMAT Focusを初受験、515点で撃沈。

先生には初回の感触をお伝えしたうえで、足りない点を細かく相談。また、GMATのOGやPrepの間違いリストを作り、何故間違ったかを体系化して理解するように務めました。新しい教材に手を出すのではなく、OGを複数回回すようにました。

12月

GMAT Focus 2回目の受験、525点。

正答率は上がっているものの、前半の誤答が多く、ここをなんとかしないと厳しいと実感しました。11~12月は、スピードを意識したトレーニングを行っていましたが、その結果読解の解像度が低くなりスコア低迷につながっていると、先生にご指摘頂きました。

問題を解く時には、問題に関係ある箇所が読めれば解けると考えていましたが、パッセージの全体構成を理解し、考えるべき事を考えて立体的に本文を読む事ができれば、記憶にも留まりますし、問題の正解率も格段に上がるという事をようやく実感し始めました。

時期的に、テスト戦略を河野先生に相談し、EAもお試しすることとし、SCを1週間程度で突貫工事しました。河野先生のSCの授業は、素晴らしいの一言でした。SCが本職なのでは?と思ったほどです。文法知識が深まり、IELTSライティングにも生かせる知識が身に付きました。

CRでは、本文の一部を飛ばし読みしてしまう癖や、選択肢の吟味が不十分になる癖を指摘され、改善に努めました。

その後、初回EAで154点を取得し、一部大学は射程圏に入りホッとしました。

この時期、先生にはアプリケーションの時期でもありエッセイなどについてもアドバイスを頂きました。このエッセイや、IELTSライティングの学習過程で、自分の日本語能力の無さにも気づき、愕然としました。表現したい内容・日本語共に適切に出てこない故に、英語でも表面的な表現に留まっていました (思えば中学以降、読書量が足りていない事が大きく起因しているかもしれません)。河野先生に、英語のライティング技法をみっちりと指導頂き、話の展開方法を理解する事ができました。日本語でも、文章構成力が上がったように感じました。

2024年最後のIELTS受験ではOAが6.5点に戻りましたが、7.0には到達せずでした。

2025年1月

US3校に出願を行いながら、EAとGMATの勉強を中心に進めました。

12月頃から、しっかりと理解しながら読めることが増えてきたように思っていました。そして1月にIELTSでリーディングをリテイクし、ついにOA7.0に達しました。さらにEAで159点、GMAT Focusで615点を獲得しました。GMAT本番ではRCが信じられないぐらい読めたことを覚えています(なぜかCRが伸びず、総合点はそれほど上がりませんでしたが…)。

RCは、急ぐがあまり表面的な読解になることが多かったので、顔を画面に近づけて、指で一行ずつ指しながら読み、話が飛んだと思った時は戻って読み直しました。そこまで丁寧に読み込んでも解答時間はそんなに遅くなりませんでした。先生が「しっかり読んで解像度が上がれば時間は間に合う」とおっしゃっていたのはこれか!と思いました。

また、QuantitativeやDIの成績も飛躍的に上がりました。英文が読めるようになり、そこにエネルギーを要さなくなったこと、SCを学んだ効果で英文を細かく見る癖がついたことでケアレスミスが減りました。数学系でも英語自体が読めることは重要だと思いました。この時期はまた、数学系をあまり勉強しなくなっていましたが、成績は上がり続けました。

2月

追加でEUを1校出願。

GMATはもっと伸びると思ったので、継続したかったのですが、ある学校からIELTSスピーキングの点数が足りないと連絡を受け、IELTS対策を優先しました。出願した全ての学校でInterviewに呼ばれて、その対策も開始。 やることが多すぎて、一度低血圧で倒れました(笑)

Interview練習で暗唱を繰り返していたところ、内容が全く出てこなくなり話が止まってしまう現象に合い、ここでも先生にご相談しました。すると、スピーキングの力は今ではそれなりにあるので、暗唱までは行わないでスクリプトを音読する程度に留め、本番の内容はある程度アドリブで組み立てるほうがよいとアドバイスを受け、その後劇的に改善しました。

また、Interviewではお互いのことを初めて話すので、内容を相手に理解してもらうためには早口にならず、ゆっくり話したほうが良いと考えていました。特にオンラインでは音質の問題もあり、発音やスピードが聞き取りやすさに直結します。そこでInterviewでゆっくり話す練習をしていたら、あら不思議、2024年3月頃に行っていた、ゆっくりとした発音練習が活きてくるではありませんか!私は早口だったこともあり、英語で自信がないところは「ぐちゃっと」表現する傾向があったのですが、そのようなことがなくなっており、伝えたいことを伝えられたと感じました。

2月のIELTS受験では、リテイクなしの一発でOA7.0点を獲得。受験終了となりました。

このあたりで、この受験生活全般に正しいことを積み上げてきた感覚になり、合格するのではないかという自信が出てきました。

3月

実際、出願した全てのUS校から合格を頂き、Rossに進学を決定しました。

合格連絡が来た際には早々に先生に連絡しました。本当に嬉しかったです。

現在は、留学に向けてリスニングをさらにトレーニングしていますが、現在もまだ伸び続けている感覚があります。むしろ受験の終わった今が一番伸びを感じているかもしれません。

河野塾でよかったと思うこと

MBA受験は大変なプロセスですが、先生の授業中につまらないと思うことは一度も無く、英語学習自体を楽しく継続出来ました。

プランニングをお任せしたことも良かったです。MBA受験は人それぞれ戦略があると思いますが、個別指導でなければここまできめ細かく相談に乗っていただいたり、プランニングを頂けなかったと思いますし、基礎に立ち返って勉強し直せたことが、成功の要因だったと思います。

GMAT・EA等のスコアも最終的にはなんとかなりましたが、それよりも私自身の言語(母語含む)に対する改善点が見えてきたことも良かったことの一つです。今後の留学生活や、学習を通じて向上に努めたいと思います。

家庭・仕事・受験の両立は非常に大変ですが、河野先生の宿題は細切れで継続しやすいものになっています。宿題に真摯に向き合って一歩一歩積み重ねたことがこの成果につながっていると感じています。

河野塾を受験検討されている方に(あるいはMBA受験を検討されているる方に)

ここまでお読みいただいた通り、私はずーっと苦労続きで試行錯誤し、最後の最後でようやくスコアが揃い合格までこぎつける事ができました(英語学習のことだけ記載していますが、仕事と家族と出願のお話もまだまだございます)。

月並みですが、大事なことは諦めないことです。本当です(笑)

自分の実力と、目標のギャップを認識し埋めていく作業を毎日繰り返すことでしか実力はつかないと思います。点を取れない理由、伸びない理由は人によって違い、自分にとっての最適な方法を見つけ出す事は難しいと思います。その時に、河野塾の個別指導は、到達目標への距離を縮めることに対し、間違いなく一役を担ってくれると思います! 

私のように、英語力を伸ばしたいが伸び悩んでる方には受講をおすすめします。

その他

私はMBAプロセスの過程で、河野先生の学習方針に心から納得が行くことも大事だと考えていました。そのため、過去のBlogや、投稿されたWEB記事、アルクの記事等を全て読み、先生の指導方針をよく理解することに努めました。そうすることで、日々の宿題のやり方なども、狙いを意識的に行う事ができたと思っています。

現在も留学中に通用する英語力の獲得に向け、上記の考えに基づいて、隙間時間を利用した学習を続けています。

点数速報

受講生の廣野さんが、IELTSで7.0点を達成しました!

内訳はL7.0, R8.5, W6.0, S5.5でした。

実は廣野さんはGREの受講生で、IELTSに関してはReadingの解答法についてアドバイスをした程度でした。しかしGREで鍛えた読解力がいよいよ開花したと思われ、そのReadingで8.5点を獲得!これが効いてのOverall7.0達成となりました。

ご本人に聞き取りをさせていただいたところ、いくつか印象的な言葉がありましたのでご紹介します。


・先生(河野)のアドバイス通り、段落ごとに処理する(一段落読んでは、そこから作られている問題を解く)アプローチにしたのが良かった。

・「時間は間に合わなくてもよい。しっかり読んで、時間の限りしっかり解答しよう」と開き直って取り組んだ。結果、10分余った。

・Listeningについてはテスト慣れしてきた部分も大きいが、「聞こえなかった部分は仕方がない」と割り切って、先をしっかり聞く姿勢になったのが良かった。


特に二番目については、私が常に「冒頭は時間度外視でしっかり読め」「冒頭が理解でき、流れに乗れればスピードは上がる」「時間を気にせず、解像度を上げることに専念するほうが、却って時間的にも間に合ってくる」と言っていることを実践していただいたようで、実際に10分余ったうえに満点近い点数ですから、まさに我が意を得たり!であります。

全般的に開き直りの気持ちが功を奏した形ですが、これは「言うは易く行うは難し」で、本番の環境ではなかなか勇気が出ないもの。それを実践してのこの結果には頭が下がります。

ただし廣野さんの目標はあくまで7.5点。それに向けてはWSに改善の余地あり、Lの点数ももっと伸ばしたいということで、河野塾でIELTS指導も行うことになり、既に発音から突貫工事的に進めています。廣野さん、引き続き頑張っていきましょう!

点数速報とご本人手記

受講生のTさんがGREで328点(V159, Q169)を達成しました!

9月初旬の1回目の受験では314点(V147, Q167)。そこから3週間で大幅な点数アップとなりました。わずか2回の受験で目標点を超え、受験終了です。

ご本人にお話を伺いましたので、以下に掲載します。これは私が聞き取った内容をまとめたものであり、文責は全て私にあります。


Verbalセクションは12点の大幅アップとなりましたが、何といってもRCが「読めた」ことが大きかったと思います。1回目の受験では、心理的に焦ってしまったためか、RCの理解度が体感40%でした。しかも時間がかかってしまい、穴埋め系の問題(TC/SE)はランダムクリックしたものが多かったんです。だから1stセクションの正解率が低く、2ndセクションでEasyモードになってしまい、全体の点数を押し下げたと思います。

ところが今回はRCが読めました。簡単な文章はほぼ100%、難しいものも80%は読めた感覚です。また、比較的簡単な穴埋め問題→RC→難しめの穴埋め問題、という順番でいったのですが、RCが読め、かつ時間があまりかからなかった結果、穴埋めの難問にもしっかり取り組む時間的余裕ができました。結局RCができたことが全体の点数を左右したといえます。

ただ、今回何かを特別に意識したかといえばそんなことはなく、河野塾で教わった通りのやり方を貫きました。パッセージ冒頭ではいったん時間を気にせず、理解重視で取り組み、理解できている感覚をつかんだらスピードを上げるというやり方です。第1センテンスが頭に入ってこない場合は二度三度読むようにしたのも教わった通りです。また、文法構造など、考えるべきことをしっかり考えたことにより、多少不明な単語があっても文意を取ることができたと思います。

とはいえ、分からない単語にぶつかること自体、だいぶ少なくなりました。7~9月の間にだいぶ単語もやりましたので。やった教材は『完全攻略!TOEFLⓇ英単語4000』、Magooshの「GRE Vocabulary Flashcards」というアプリ、ManhattanのFlashcardsの3つ。『4000』はもちろん、アプリとフラッシュカードも『4000』の中に書かれていた「初めからキチンと覚えこもうとせず、ひたすら繰り返す」というやり方で行いました。

直前はむしろMathを重点的にやりました。Verbalの点数がこれほど上がると思っていなかったので、Mathは170点を目指そうと考えたからです。

Verbalについては、授業中の河野先生の解説をノートに取っていたので、そのノートを見返しながら、学習済みのパッセージを読み直しました。ただし設問のほうの見直しはそれほどやらず、本文の読解に集中しました。

さらに、Magooshの模試を利用し、タイムプレッシャーの下で問題解答する練習を行いました。また、Magooshで個別の問題を解く際も、設問数に応じて自分で制限時間を設定して(例えば4問のRCであれば4×2 = 8分)、タイマーをかけて解きました。ただしタイムプレッシャー下でも本文の読解には時間をかけてよいとし、設問はポンポンとリズムよく解くよう心掛けました。それでも本文さえ読めてしまえば、結果的に時間も間に合うものだと実感しました。また、自分には直感的に正解だと思ったものを敢えて選ばないようにしてしまう癖があったので、その癖を修正し、素直に解答を選ぶように努めました。

その過程で改めて思ったのは、日頃の学習からタイムプレッシャーをかけて解くと変な癖がつくということです。先生のおっしゃる通り普段は時間を度外視して読解力の向上に努めるのがよいと思いました。一方で、最後はやはり時間内に問題を解かなければならないわけですから、直前期にはタイムプレッシャーをかけた練習が必須だとも考えました。

今回の点数は河野先生のご指導なくしては達成できなかったと思いますし、トップスクールも視野に入ってきたようで、とても嬉しく思っています。河野塾での学習を通じて、今、人生で最高に英文を読む力が上がっています。留学中のリーディング課題も何とかなるのではないかと思えてきました。ありがとうございました。


私のほうで補足すれば、文法知識・構文解析力を強化すべく、私の執筆した『スッキリ英文法』と大学受験用文法問題集2冊、さらには『英文解体新書』にも取り組んでもらいました。また英文暗唱も指示してやってもらっています。

Tさんの場合も、ご多分に漏れず、最初に授業で扱ったパッセージの読解はボロボロ(失礼ながら!)でした。しかしその後真剣に学習に取り組んでいただいた結果、これもあるあるですが、ある時期から突然読解の「解像度」(と河野塾では呼んでいます。ほかに「読め具合」など)が上がりました。パッセージの要約などが完璧にできていました。したがって、点数が上がるのは時間の問題だろうと見てはいました。

残念ながら1回目の受験ではその力が十分に発揮されませんでしたが、おそらく心理面が大きかったと思います。そもそも「読める」ようになってから、それが点数に反映されるまでにはタイムラグがあるのが普通です。ご本人も「それでも自分は読めるようになっている」という感覚があったらしく、2回目の受験でアプローチを変えなかったのが良かったですね。

Tさん、改めましておめでとうございます!最初の状態から比較的短期間でこれだけの点数アップを実現されたのは、日ごろの着実な努力と、「自分にとって今必要なアプローチ」を的確に判断して実行する能力の賜物と敬服しております!出願準備も頑張ってください!

点数速報

受講生の北野さんがGRE Verbal 155点を達成しました!

北野さんはPh.D.プログラムへの入学を目指しておられ、GREについては初学者の状態でした。授業においては通常どおり、文章の読み方と解答の考え方を指導する一方、自習としては私の『TOEFL英単語4000』を用いた単語学習、文法問題集や英文解釈系の書籍などに取り組んでもらいました。結果、1回目の受験ではV148点でしたが、2回目の受験で155点にまで上がりました。

Quantitativeも165点に達し、合計320点を達成。私個人としては、もう少し学習を継続すればV160点越えも可能と見込んでいましたが、合格の最低基準は越えたということで、これで受験打ち止めとなりました。

北野さん、改めておめでとうございます!短期間の集中学習によって着実に成果を出したことに敬意を表します。AWの点数にやや不満は残ったものの、ライティング力についてはPh.D.の学業に取り組む中で磨きをかけてもらえればと思います。出願が上手くいくことを願っております!

リピーティングの効果

前回の投稿でご紹介した、TOEFL iBTで102点を獲得したMさんから、河野塾での学習の効果、特にリピーティングの効果についてコメントをいただきましたので、紹介します。


この度は本当にありがとうございました。
色々なメソッドを教えていただいた中で、特にリピーティングが効果がありました。
前よりずっと聞き取れるようになったので、LSWが改善したと考えています。
実際、リピーティングを行ったのは、Test1の1-5について、それぞれ2-5回だけなのですが、たくさんの教材に取り組まずに同じ音源を細かく聞き続けるだけで、短期間で今まで経験したことがないくらい上達したことにとても感動しました。


ここで「Test1の1-5」とおっしゃっているのは『The Official Guide to the TOEFL iBT Test』(2024年の改訂前バージョン)のTest 1に含まれているリスニングセクションの5題のことです。

当塾ではまず扱う教材を絞り、音声面の分析を行い、それを踏まえて音読・リピーティング・シャドウイングなどの練習を行います。その後、「量」をこなすべく、様々な素材を教材として扱っていくのですが、Mさんの場合はこれまでの学習の中で「量」の蓄積がある程度あったと思われます。そのような方には確かにリピーティングは効きますし、即効性もあります。

ただ今回はとにかく時間がなかったので、発音をイチから洗い直すことはできませんでした。Mさんは発音の基礎もそれなりにはあったために泣く泣く割愛しましたが、できればきちんとやり直したうえで上記の学習もやりたかったところではありました。それでも好結果が出たというのはご本人の能力に負うところも大きいのでしょう。

Mさん、参考になり、かつ教師として勇気づけられるコメントをありがとうございました!留学中の学業に向けて、私の示唆したやり方で学習を継続してもらえれば幸いです!

点数速報

受講生のMさんがTOEFL102点を達成しました!内訳はR25, L28, S22, W27です。

Mさんは前回の本試験で95点(R29, L25, S18, W23)まで取っておられましたが、やはり100点を超えたいのと、特にSに関しては20点を超えたいのだが、Practice Onlineを何度やっても18点を超えられないとのことで当塾に来られました。

私としてはLの点数ももっと伸ばしたいと思いましたし、Rも実力からすると高めに出ている感じがして、これを下げずに高値安定させたかったので、まずはその2セクションを扱いました。そのうえで、残りの時間はすべてSに費やし、猛練習していただきました(Wは「自分でいけそうな気がする」とのことだったので、扱いませんでした)。

発音にもやや懸念点があったので、音読やシャドウイングをしていただきながら、実践演習を積んでもらいました。その甲斐あって1か月強で4点アップし、目標点達成となりました!しかもL・Wも最高点更新です!(Rは下がってしまいましたが…)。

Mさん、おめでとうございます!今回の集中的な取り組みは素晴らしかったですし、本番のプレッシャーに負けずに頑張っていただきました!今後の出願準備も頑張ってください!

合格速報

今年の初めにご紹介した坂本愛さんの進学先が決まりました!ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)のMaster of Science in Analyticsというプログラムに合格。オンライン留学という形態で、1月から本格開始しますが、既にいくつかの予備的なコースを受講し始めているとのことです。

TOEFLも最終的に102点を獲得、「元」受講生となった坂本さんですが、思い返せば当塾の門を叩いた時は転職前で、MBA志望でした。それから様々な紆余曲折があり、塾をお休みされた時期もありました。その時々で悩み、考え、一歩進み、また悩み…というような歩みでしたが、最終的に進学先が決まってみれば、彼女のキャリアに鑑みて最良の結果になったと感じています。

その坂本さんがブログを更新しておられます。社会人として留学を決意するにあたってどのようなことを考えたかが赤裸々に、内容濃く語られており、性別や職歴などを問わず参考になると思いますので、ぜひお読みください。

https://baila.hpplus.jp/blogs/sakamoto_ai/58625
https://baila.hpplus.jp/blogs/sakamoto_ai/59209

私も読ませていただいて、「ああ、あのタイミングではこういうことを思い悩んでいたんだなあ」と、改めて認識させられた形です。当塾では、あっという間に点数が上がってサッと留学する人ももちろん多いのですが、紆余曲折に長期間伴走する形に(意図せず)なるケースもままあり、そのような生徒さんが合格されると感慨もひとしおです。「自分のことのように嬉しい」といいますが、「自分のことよりも嬉しい」というのが実感です。

それにしても「紆余曲折」とは言いながら、その時々で必ず正しい選択をしてきたように、外野からは伺えます。思い悩みながらも、最終的に自分の気持ちや直感に逆らうことなく、無理をせずに選択してきた結果、その時々の課題を最良の形で解決してきたように見えるのです。周囲からの雑音も少なからずあったと想像しますが、最後は自分にとってベストな選択を嗅ぎ分ける能力と、それを実行する勇気が凄いと思います。

先日改めて合格後のインタビューのようなことを行わせていただきました。彼女が河野塾で最も役立ったと感じているのは「ディクテーション」だったとのこと。ディクテーションといっても当塾のそれは世間一般で知られている学習法とは異なり、通訳作業との組み合わせになっていたり、そもそも書き取りをしない時点でディクテーションという呼称自体に疑問符がつくのですが、それはともかく、英語音声学を踏まえたうえで、英語音声にグリグリギリギリとしつこく向き合う手法が一番効果的だったとのこと。一定期間続ければ絶対に効果があるが、その手前でやめてしまうと効果がないだろう、とも。

また、基礎文法から洗い直したことは、通塾の初期段階から効果を感じており、仕事で英文を読む際などに既に効果を感じていた、とのことでした。英文を、語順をひっくり返さずに、前からグイグイ読めるようになったとのこと。これは最近になっていただくGRE受験者の方々からの感想ともピッタリ一致します。まあそもそもそのためにやっていただいているので、当然といえば当然なのですが、実感を聞かせていただくと心強く感じます。

「オンライン留学」という形態もコロナ禍を経てすっかり定着した感があり、当塾の生徒さんでも多くなっています。坂本さんが今回のプログラムで何をどのように学んでいかれるのか。学習法や時間術などの面でも大変興味がありますので、折に触れてお話を伺い、当ブログでお伝えできればと思います。まずはこれまでのご苦労をねぎらい、今回の合格を祝したいと思います。坂本さん、おめでとうございます!

GRE点数速報

受講生のFさんがGRE Verbalで155点に到達しました。

Fさんは、IELTSにおいてはOA7.5点、Rの最高点は8.0を保持。GREは未受験でしたが、学習開始以来手ごたえがなく、その前にGMATの勉強をしていた時も手ごたえがなかったとのことで受講されました。その実感どおり、受講開始と前後して受けた本試験ではV145点でした。

授業内で理解度をテストしてみると、リーディングパッセージの内容を全く誤解しているケースが見られ、基礎文法の知識も相当に不足していることが判明しました。これでよくIELTSで8.0を取れたなと思うレベルですが、実はこうしたケースはそれほど珍しくはありません。地頭が良く、かつ問題演習を大量にこなしていたり、留学経験などがあって大量に英文を読んでいる人の中には時に見受けられるパターンです。ななめ読みで、内容理解にあやしい部分が多くても、なぜか解答だけは当ててしまうような勘の良さがあったりします。

しかしそれが通用するのもTOEFLやIELTSまで。GMATやGREになると「読めてなさ」が如実に点数に反映されてしまうのです。この状態は、数学において問題文の理解が不十分で失点を招くことがあるという点においても懸念材料です。

というわけでFさんにも基礎文法からしっかり講義したかったのですが、お仕事が忙しいうえに出願準備なども重なっており、その時間が取れなさそう。本人のご希望もあり、「読解上の目の付け所」の解説を中心に行うことになりました。しかし基礎文法の講義も(泣く泣くではありますが)毎回15分程度は行うことにしました。

その結果、まだ構文が正確に解析できず文意を取り違えることはままあるものの、文章全体の理解度は上がってきました。そして初回受験から3週間ほどで10点のアップとなりました。

もちろんもう少し高い点数を目指してこれからも受講を継続されますが、まずは地頭・勘の良さに「目の付け所」がプラスされ、一定の成果が出た形です。

ただ前述のように、どうも読解力が数学に影響を与えている模様で、Qのほうは今回振るいませんでした。このあたりを何とかしていければと考えています。

Fさん、まずはホッとするような結果が出て何よりでした!引き続き頑張っていきましょう!

GRE点数速報

受講生のA君がGREのVerbalで156点を達成しました。

A君は現在アメリカの大学に留学している大学生で、TOEFLなども高めの点数を保持していましたが、GREになると歯が立たないということで、当塾に来ました。

彼は高校からアメリカに留学しているのですが、そういう人にありがちなこととして、体当たり的に英語を学習してきているので、文法知識・理解がかなり不足していたため、文法の講義から始めました。

そして文章を文法的に解析できるようになった結果、理解度の向上は割と早い時期に実感したようです。しかし難易度高めの単語を知らないというもう一つの問題がありました。私の単語集『4000』でいえば「100レベル」がだいぶ怪しい感じでしたので、単語暗記も自習としてやってもらいました。

しかしアメリカの大学生ですので学業があまりにも忙しく、その自習の時間がなかなか取れない。当塾の授業を長期に渡ってお休みせざるを得なかったこともありました。

それでも授業を再開してからは、文法と構文解析、さらには英文理解の解像度を上げるための着眼の仕方などを授業内で徹底的にやった結果、解像度が目に見えて上がりました。今回の受験前には、センテンスごとの意味解釈はもちろんのこと、段落の主題把握、疑問を持つべき箇所や注目しておくべき箇所の把握、その疑問に対する仮説の作り方、抽象的な記述に対して自分で具体例を考える、理解した要点を自分の言葉で表現するなどの点において、非常に的確に答えられるようになっていました。

結果、初回受験の149点から大幅アップとなりましたが、上記の理由で「取るべくして取れた」感が強く、驚きはありませんでした。本人曰く、『4000』の「100レベル」に載っている単語がかなり出ていたが、うろ覚えだったためにいくつか失点した、とのことだったので、単語をもう少ししっかり覚えていれば160台到達もあり得たでしょう。

ということで、今後は単語学習も多少は授業の中で扱いながら、読解の解像度をさらに上げ、160越えを目指していきます。

A君、まずはおめでとうございます!引き続き頑張っていきましょう!

点数速報

受講生のMさんが、IELTSでOA7.0点を達成しました!内訳はL7.0, R8.0, W6.0, S6.0です。

Mさんは、各セクションの過去最高点の平均を取れば7.0に達していたのですが、点数が揃うことがなく、半年以上6.5を超えられず、特にRがほぼ毎回6.5とのことで、当塾に来られました。Rセクションでは、時間も毎度間に合わないとのこと。

まずはRの点数を上げることを優先すべきと判断し、また文法理解にかなり不足があると見ましたので、基礎文法の講義から始めました。

元々、問題演習などは大量にやっていたMさん、講義の途中から早くも効果を感じ始めたとのことで、「読める!」という感覚になったそうです。10月の本試験では時間が余ったそうで、8.0への大幅なアップとなりました。

ただ、基礎文法の知識を用いての構文解析においてはまだ習熟度が不足しており、今後のExecutive Assessment受験なども視野に、学習を継続していきます。また、今後発音も扱っていく予定です。

Mさん、まずは目標点の達成、おめでとうございます!今回得た文法知識の定着、構文解析への習熟、正確な読解、そして正しい発音を目指して、さらに頑張っていきましょう!