以前ご紹介した、ミシガン大学のRoss School of Businessに合格した伊藤さんが、プレセッショナルのESLコースを開始。1週間経過した時点の状況を伝えてくれました。今回はビザ関係など諸々の影響で、クラスには日本人が圧倒的に多く、その他インド人・台湾人などがチラホラいる程度らしいです。
そしてまず、どう控え目にみても、発音は自分が一番良いと思われる、とのことでした。「河野塾あるある」が早くも発動した形で、私は全く驚かないどころか、十分に予想していました(授業の中で伊藤さんにおそらくそうなるという趣旨のことを伝えていました)。が、そうはいっても発音への意識も高まる中、発音を勉強せずに留学する人も未だに多いのだなあと、実態を伺って改めて確認した、という思いです。
そしてなんと、インド人からは「あなたは発音が良いから教えてくれ」と言われて、少し教えたとのこと。私はこれまで直接間接にインド人の英語事情に触れてきた関係から、自分より上手な人に習って発音を改善しようと考えるインド人がいたということに驚愕(失礼!)しました。やはりESLの先生は個々の発音ミスをピンポイントで指摘することしかできず、理論的に「教える」ことができないので、伊藤さんに頼んできたようですね。
またリスニングについても、日本人の中では一番自分が理解度が高いようだ、とのことでした。そして話がわかっているので、発言も一番積極的にできる、とも。これは非常に重要な指摘で、私がまず発音、次にリスニング力の向上を優先し、スピーキングを後回しにする理由もここにあります。聞こえれば少なくともある程度は話せるが、聞こえなければ話せない、のです。伊藤さんの場合は厳しくリスニングを鍛えてきた甲斐がありました。
ただしクラスメートも皆IELTSなどの試験を潜り抜けてきただけに、構文を作る力はさすがで、長めの文も作って話すことができる、とのことでした。このあたりは試験対策の良い側面が出ているようですね。
また、いくら発音が良いといっても、ノンネイティブとしてはミスは避けられないもの。ネイティブの先生からwholeという単語の発音が一瞬聞き取れなかったとの指摘を受けたようなので、hallとの違いを改めて説明しておきました。また、少し込み入った話をする際に早口になってしまい、強弱のメリハリがなくなってしまう傾向もあるようなので、その点も指摘しておきました。
渡米し、住居を定める段階から色々とトラブルはあったようですが、それらも一段落し、授業自体は良い滑り出しとなったようです。伊藤さん、引き続き頑張ってください!