受講生のFさんがGRE Verbalで155点に到達しました。
Fさんは、IELTSにおいてはOA7.5点、Rの最高点は8.0を保持。GREは未受験でしたが、学習開始以来手ごたえがなく、その前にGMATの勉強をしていた時も手ごたえがなかったとのことで受講されました。その実感どおり、受講開始と前後して受けた本試験ではV145点でした。
授業内で理解度をテストしてみると、リーディングパッセージの内容を全く誤解しているケースが見られ、基礎文法の知識も相当に不足していることが判明しました。これでよくIELTSで8.0を取れたなと思うレベルですが、実はこうしたケースはそれほど珍しくはありません。地頭が良く、かつ問題演習を大量にこなしていたり、留学経験などがあって大量に英文を読んでいる人の中には時に見受けられるパターンです。ななめ読みで、内容理解にあやしい部分が多くても、なぜか解答だけは当ててしまうような勘の良さがあったりします。
しかしそれが通用するのもTOEFLやIELTSまで。GMATやGREになると「読めてなさ」が如実に点数に反映されてしまうのです。この状態は、数学において問題文の理解が不十分で失点を招くことがあるという点においても懸念材料です。
というわけでFさんにも基礎文法からしっかり講義したかったのですが、お仕事が忙しいうえに出願準備なども重なっており、その時間が取れなさそう。本人のご希望もあり、「読解上の目の付け所」の解説を中心に行うことになりました。しかし基礎文法の講義も(泣く泣くではありますが)毎回15分程度は行うことにしました。
その結果、まだ構文が正確に解析できず文意を取り違えることはままあるものの、文章全体の理解度は上がってきました。そして初回受験から3週間ほどで10点のアップとなりました。
もちろんもう少し高い点数を目指してこれからも受講を継続されますが、まずは地頭・勘の良さに「目の付け所」がプラスされ、一定の成果が出た形です。
ただ前述のように、どうも読解力が数学に影響を与えている模様で、Qのほうは今回振るいませんでした。このあたりを何とかしていければと考えています。
Fさん、まずはホッとするような結果が出て何よりでした!引き続き頑張っていきましょう!