留学直前のYさんとお話しました

Babson Collegeに合格したYさんとお話させてもらいました。留学2日前、準備でお忙しい中にお時間をいただいてちょっと申し訳なかったのですが、色んな話題に触れることができました。小さいお子さんを含む家族連れでの留学となりますので、これまで同じ状況で留学した生徒さんの話などをしました。子供の教育の話で盛り上がり、留学のほうの話はそこそこで終わってしまいましたが…。

Yさんは合格した後も河野塾で学習を続け、発音・会話ともバッチリの状態ですので、全く問題なくMBAの授業に臨めると思います。それでも留学中にも音読・暗唱などの学習を続けることを勧め、本人もやる気なので、頼もしく感じています。

ひとつ私的に心に残った話として、「自分は文法が苦手だったが、河野塾に入る前はその自覚がなかった。河野先生に指摘されてそのことに気づき、授業や参考書などで補強できたのが良かった」というのがありました。これ、「あるある」です。最近は以前以上にに、「文法が分かっていない生徒さんが多いな」と感じます。そのせいで正確な読解ができない。にもかかわらず、その自覚がない。「なんかよくわからないけど点数が伸びない」という場合は「文法は大丈夫だろうか」と考えてほしいですね。

Yさん、改めて留学おめでとうございます!紆余曲折ありつつも、最後まであきらめずに留学を実現したことに敬意を表します。留学中のご報告、お待ちしております!

Fさんがマンチェスター大学MBAを卒業!

元受講生のFさんがマンチェスター大学(アライアンス)ビジネススクールをこのたび卒業されたので、デブリーフィングしていただきました。

Fさんが参加されたのはオンラインプログラムです。年に3回程度、香港でのスクーリングがあります。1回の滞在は3日間とのこと。

Fさんはフリーランスで、かなり忙しくお仕事されているため、本来の卒業時期より少し遅れての卒業となりました。そのあたりは学校側も心得ていて、最大で4年間在籍できるフレキシブルぶり。それでも時には退学せざるを得ない生徒も出てくるとのことでした。

お話を伺い、スクーリング時の写真を見せてもらっていると、これがオンラインでなく、普通に現地に行っての留学かと勘違いしてしまいそうなくらい、生徒同士が親密な雰囲気が伝わってきました。香港キャンパスでは当然香港人の率は高いものの、ヨーロッパ、イギリス、東南アジア、韓国、中東と、なかなかdiverseな面子でした。平均年齢が37歳と高く、50代のクラスメイトもいたとのこと。EMBAではないものの、やはり居住国を離れられない状況の人たちが参加しているようですね。

本拠地マンチェスターとシンガポールのキャンパスでもスクーリングがありました。マンチェスター滞在も3日間の弾丸ツアーで、英国の雰囲気を味わう時間はあまりなかったようですが…。

学友とのエピソードを色々聞かせてもらいましたが、ご自身のスピーキング力は下位のほうだったということで、日本人あるあるではありますが、相当苦労もあったようです。

しかし、これは私が常々生徒さんに伝えていることでもありますが、一番苦労したのは実はリーディングだとのことでした。他国の生徒と比べてスピードが遅く、消化しきれない時もあった。そこさえ何とかなれば、発言内容やアイデアの良さでは勝る自信があったのに歯がゆい思いをした、と。

マテリアルが消化不良であったとの思いは卒業後も残っており、これから時間を見つけて読み直し、理解を深めていこうと考えているそうです。それでも、消化済みの項目は、フリーランスということもあり、今後の仕事の中で大いに生かしていけそうだとのことです。

今回のオンライン留学での大きな気づきは、「価値を創造するような仕事をするためには、ある意味狂うことが必要で、それも正しい方向性で狂わなければならない」ということだったそうです。なるほど。しかしそのことにMBAで気づくとは。

私が勝手に想像するに、それはMBAの教科書に書いてあることではないでしょうが、ビジネススクールで様々なことを学び、経験するうちに、Fさんの中に元々存在していた思いが顕在化してきたのではないかと思います。授業中の教授の一言をきっかけに、授業内容とは直接関係のない事柄に思いを馳せ、その気づきが仕事に生きるというようなことは私も大学院で何度も経験しましたし、難しい課題を与えられてヒーヒー言いながらこなしていく中で気づくことも多いですしね。教科書に直接書いていなくても、書かれていることを様々な角度から吟味する中で思考が広がっていくこともあります。

まあFさんは河野塾に通われていた頃からクレイジーな働きぶりと勉強ぶりで、趣味も多彩なので、これ以上どこに狂う余地があるのかと思わないでもないですが…、おっしゃっている意味合いは理解したつもりですし、それが将来どのような形で現れるのか、非常に楽しみです。

Fさん、改めまして卒業おめでとうございます!今後のご活躍を、心から期待し、楽しみにしております!